スピーチの準備に要する時間

 第1次世界大戦当時のアメリカ大統領ウッドロー・ウィルソンは、雄弁家列伝には欠かすことのできない大物だが「1時間ぐらいの長さの演説会なら即座に登壇してやれる。20分ほどのものだったら2時間ほど用意がいる。もし5分間演説だったら一日一晩の支度がないとできない」と言ったことがある。
 1時間の演説なら初めのほうの時間を半分考えながらしゃべることができる。30分間でもなんとなく聴衆を釣っているうちにすっかり支度ができてしまう。しかし20分ではくだらない主張をしているうちに時間が過ぎてしまい、無駄を言っている暇がほとんどない。だから自分の主張をはっきりわからせるためには確かに用意が必要である。それが5分間の話となると一言たりとも無駄が許されない、というのがウィルソンの言葉の趣旨である。


2003.07.15 作成

投稿者: たろう

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