ひとくち雑学

長良川の鵜飼は「宮内庁式部職」という肩書のれっきとした国家公務員。

北海道大学のイチョウ並木が一年でいちばん黄金色に輝く日 (前編)

 10月下旬のある日、こんなツイートを見かけました。

 札幌はちょうど紅葉が綺麗な時期、せっかくなので2017年10月29日に北海道大学へ足を運びました。

 ちなみに金葉祭の公式Twitterアカウントもありました。

いざ北海道大学へ

最寄駅は北海道の鉄道の玄関口であるこちらです。

 札幌駅から10分も歩かないうちに北海道大学構内へ到着です。本当に徒歩圏内です。

 札幌駅到着から10分後のツイートです。

 今回の本題であるイチョウ並木へ向かいつつ、構内を歩いてみます。

2017.10.29

 北海道大学の中でも知名度の高いクラーク博士。前身の札幌農学校の初代教頭としても知られています。しかしイチョウ並木はこの像よりもう少し北にあります。

2017.10.29

 奥に見える建物は北海道大学附属図書館。手前に流れる川はサクシュコトニ川という川で、ほとんどの区間が大学構内を占めます。

 元々は北海道大学植物園の北あたりを水源としていましたが、1951年に枯渇してしまいました。昭和初期ごろまでは鮭も遡上する川だったようです。現在は2004年の再生事業により、藻岩浄水場の浄水過程で発生した放流水を利用しています。

2017.10.29

 理学部本館です。北大総合博物館も兼ねています。理学部っぽく紅葉(黄葉)の色を簡単に説明すると、紅い葉は、葉の中の糖とタンパク質が化学反応を起こし、アントシアニン(熟したリンゴの皮やブドウの皮の赤い色素と同じ)に変化したものです。一方黄色い葉は、夏の間葉に含まれていたクロロフィル(緑の色素)とカロチノイド(トマトやニンジンに含まれる黄色の色素と同じ)のうち、クロロフィルが先に分解し、黄色のカロチノイドだけが残る(緑色のバナナが黄色くなるのも同じ現象)という仕組みです。

2017.10.29

 工学部近くも、赤と黄のコントラストが見事なポイントがありました。落ち葉の絨毯が大変美しいです。こうやって見ると、イチョウの葉の方が先に散っています。木の種類や個体差によって落葉のタイミングが違うからこそ、イチョウだけの落ち葉のじゅうたんができるのですね。

 と、寄り道をしながらも、ついに目的の場所までたどり着きました!

2017.10.29

 左右対称に近い形でバランスの良い構図です。イチョウ並木もみごとに黄色く染まっており、他のどのエリアよりも写真を撮っている人が多かったです。

 イチョウ並木の脇にある生命科学院の建物もイチョウの木々と相まって良い雰囲気を醸し出してます。

 なお、札幌駅からイチョウ並木まで歩いたおおよそのルートがこんな感じです。

 さて10月下旬の札幌は、冬が目前に迫っている時期でもあります。現にこの時点で一度雪が降りました。そのような時期であるため暖かくしても多少の肌寒さは感じます。

 そのためこのような実行委員によるサービス(代金はお気持ち次第で寄付)は大変ありがたいです。

 焼きそばもおいしいです(お願いして大盛りにしていただきました)。じゃがバターもおいしくいただきました。

2017.10.29
2017.10.29

­­ この時点で夜のライトアップまで1時間以上時間があったので、それまで他の場所も歩いてみることにしました。

(後編に続く)

後編はコチラ

2017.10.29

投稿者プロフィール

たろう
元学習塾講師。
雑学と街歩きについての記事を、主に書いています。
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