第1次世界大戦当時のアメリカ大統領、ウッドロー・ウィルソンは、雄弁家列伝には欠かすことのできない大物だが、「1時間ぐらいの長さの演説会なら、即座に登壇してやれる。20分ほどのものだったら2時間ほど用意がいる。もし、5分間演説だったら一日一晩の支度がないとできない。」と言ったことがある。
1時間の演説なら、初めのほうの時間を、半分考えながらしゃべることができる。30分も、なんとなく聴衆を釣っているうちにすっかり支度ができてしまう。しかし20分では、くだらない主張をしているうちに時間が過ぎてしまい、無駄を言っている暇がほとんどない。だから自分の主張をはっきりわからせるためには確かに用意が必要である。それが5分間の話となると、一言たりとも無駄が許されない、というのがウィルソンの言葉の趣旨である。 |
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