0045.ツタンカーメンのエンドウ
 1922年、エジプトの王家の谷で英国の考古学者が紀元前14世紀のツタンカーメン王の墓を発掘したときに副葬品のなかにあったエンドウ豆。豆は英国で栽培され米国を経て1956年に日本に届いた。その子孫は日本全国に散らばっている。発芽率はほぼ100%、ピンク色の花を咲かせ、赤紫色の莢(さや)を付けるところが普通のエンドウ豆とは違う。
 古代の植物が復活した例としては「大賀ハス」が有名。植物学者の大賀一郎博士が1951(昭和26)年、千葉県内の遺跡から約2000年前のハスの種子3粒を見つけ、発芽させた。「ツタンカーメンのエンドウ」の場合はもっと古く、今から約3300年も前のものである。
 エンドウは紀元前6000年頃には栽培されていた。古代エジプトでは人々の身近な蛋白源だった。薬にも使われた。つぶして塩と蜂蜜を混ぜ、おできなどに塗っていた。

作成 2003.08.10/更新 2003.08.10
モノの歴史
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