0052.日本地図と北海道の縮尺
 北海道外から初めて北海道を訪れた人は、自分の住んでいる都府県の広さを基準に北海道の広さを考えていたために、移動にかかる時間などを見て思わぬ広大さに戸惑うことが多いといわれている。一般の旅行者だけではなく、地理研究者の中にもこうした間違いをしている人が結構いるようである。
 その理由の一つとして小中高校で地理を学ぶときに使う「地図帳」が問題といわれている。「日本全図」のページで、北海道だけは、見開き2ページに収まりきらないため、別枠にして載せられているケースが多い。例えばある地図帳では北海道を除く東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州の6ブロックの地方図は120万分の1の縮尺図、北海道だけは185万分の1にして収められている。この場合、北海道は距離が他の地方の65%、面積が同じく42%で描かれていることになり、視覚にとらえられる広さが違ってくることになる。これが頭のなかに長い間残り、広さを誤認してしまう元となってしまうらしい。
 オーストラリアの歴史学者バンレーがオーストラリア開拓の難しさの理由をこのような「広さの誤認」から来る「距離の暴君」と指摘しているが、北海道も同様の理由と考えられる。

作成 2003.09.01/更新 2003.09.01
北海道雑学
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