0054.釧路川
 北海道釧路市の名所、幣舞橋(ぬさまいばし)が架かっている川。釧路川の西約2km、十条製紙釧路工場わきに「新釧路川」が流れている。釧路川は屈斜路湖を源とし、太平洋沿岸の釧路市に河口がある。しかし、本流となっているのは、実は「新釧路川」のほうである。
 そのようになったいきさつの発端は、1920(大正9)年8月の釧路川大氾濫。この時、山手を除く市街地が1週間水没した。その翌年より治水工事が始まり、釧路町・岩保木に水門を設置、海まで直線12kmの放水路を掘削し、1930(昭和5)年、本流の切り替え工事が完了し、以後、元の釧路川の区間に釧路川の水か流されることはなくなったが、そのおかげで市街地の洪水は皆無となった。この時、岩保木水門から切り替えられた新しい川は「新釧路川」と名付けられた。
 ところが、1967(昭和42)年、釧路川が一級河川に指定された際に、それまで新釧路川と呼ばれていた区間を「釧路川」に改称。本来の釧路川のほうは「旧釧路川」となってしまった。しかし、この名称変更に対し、元の名称に戻してほしいという声は改称当初より多く、市民団体や地元自治体などから名称復帰の要請が寄せられていた。
 そのため、社会資本整備審議会の審議を経て、2001(平成13)年4月5日、「旧釧路川」が「釧路川」に、岩保木水門から下流の釧路川下流部が「新釧路川」と、34年ぶりに名称が復帰した。

作成 2003.09.03/更新 2005.12.13
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