0087.首都の位置決定
 首都の位置の決定は国の歴史により、様々な方法で決定されている。
 中世から独立国家としての道を歩んできたイギリス・フランス・スペインなどは、王宮所在地がそのまま首都となっている。近世以降に建国または独立した国々では、政治的な思惑が絡んでいることが多いようである。アメリカ合衆国の場合、その首都を決める際に南と北の勢力を意識して、その境界線にあるワシントンに首都を建設。オーストラリアも独立に際して首都を決定することになったが、すでに暫定的な首都となっていたメルボルンと経済的な中心であったシドニーとの間の調整が難航し、その中間に位置するキャンベラを首都とし、その整備を行った。カナダも独立に際して、フランス系住民の多いケベック州を意識して、隣接するオンタリオ州との境界に当たるオタワに首都を建設した。
 新大陸の三つの首都決定の事例はいずれもそれぞれの最大規模の都市(ニューヨーク、シドニー、トロント)と異なった位置に首都を置き、政治・行政の中心機能と経済の中心機能を分離し、それぞれの機能を高めようとしている。
 またブラジルのように、もともと繁栄していた地域から、内陸の開発促進を目的として未開の地に新しく首都を建設した例もある。

作成 2004.02.27/更新 2004.02.27
歴史
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