0097.SPF(特定菌不在)豚肉

 Specific Pathogen Freeの略で「特定菌不在豚肉」のこと。SPF豚肉はトキソプラズマ感染症・流行性肺炎・萎縮性鼻炎・豚赤痢・オーエスキー病という、豚の5大疾病にかかっていない豚の肉のことを指す。
 菌感染を予防するために帝王切開で生まれた豚から普通出産した豚が母親で、5つの病原菌から遮断された清潔な農場で育てられる。飼料に抗生物質を多く混ぜる必要がなく、肉に残留する恐れもない。病原菌を締め出すため、関係者以外の農場への出入りを禁止し、場内へ入る人や道具もすべて消毒する。輸送は専用の車を使い、屠畜場では他の豚の前に処理する、という徹底した衛生・安全管理の下で食卓に届けられる仕組みとなっている。
 通常の豚肉は菌があるので牛肉のように軽く熱を加えただけでは食べられないといわれるが、SPF豚肉はさっと湯に通すだけのしゃぶしゃぶやレアステーキでも問題がなく、脂にも臭みがないという。また一般にSPF豚肉のほうが肉質が柔らかいといわれている。
 日本では1965(昭和40)年、農林省・家畜衛生研究所で初のSPF豚が飼育された。


作成 2004.04.10/更新 2004.04.10
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