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1990年12月に、小中学生(1970年代生まれ)から70歳代(1910年代生まれ)の札幌市民128人の協力を得て行われた調査によると、1950年代以前の生まれと1960年代以降の生まれとで、言葉のアクセントに大きな差があることが判明した。これらの違いが現れた原因の一つとして、1964(昭和39)年(東京オリンピックの年)にテレビが全国で8割以上の普及率となったことが考えられる。アクセントは日常の言葉の生活のなかでもっとも意識に登りにくく、したがってこれを変えることは非常に難しいものだが、テレビが家庭に入り込んで以後に育ってきた1960年代以降生まれの人たちは、無意識のうちにテレビのアクセント(標準語アクセント)を身につけてきたと思われる。
調査の結果、以下のような傾向が見られた。(アクセント位置は太字で示した)
■2音節の単語のアクセント
●1950年代以前生まれ=2番目の音節にアクセントがある
例:「イト(糸)」「カタ(肩)」 ※助詞がついた場合「マドヲ(窓を)」
●1960年代以降生まれ=1番目の音節にアクセントがある
例:「イト(糸)」「カタ(肩)」 ※助詞がついた場合「マドヲ(窓を)」
■2番目の音節にアクセントのある2音節の単語+助詞
●1950年代以前生まれ=助詞にもアクセントをおく
例:「ウタガ(歌が)」「ムネヲ(胸を)」
●1960年代以降生まれ=助詞にアクセントをおかない
例:「ウタガ(歌が)」「ムネヲ(胸を)」
■3音節の単語
●1950年代以前生まれ=2番目の音節にアクセントがある
例:「ハタチ(二十歳)」「アサヒ(朝日)」
●1960年代以降生まれ=1番目の音節にアクセントがある
例:「ハタチ(二十歳)」「アサヒ(二十歳)」
■実践編=例:「佐藤さん」
●1950年代以前生まれ=「サトーサン」
●1960年代以降生まれ=「サトーサン」
しかしながら「イス(椅子)」「ニシ(西)」「オルガン」「オツキサマ(お月様)」のような根強い札幌アクセントもある。「暑い」と「厚い」を区別せず共に「アツイ」という様な例もある。またいわゆる鼻濁音(ガ行鼻音、カ゚行)が1960年代以降生まれの人の間ではほとんど失われているという傾向もある。
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