0107.サンドイッチ
 「サンドイッチ」の名称は、人名を由来としている。ロンドンに18世紀半ばに住んでいたジョン・モンターギュという政治家のことである。彼はケント州サンドイッチの4代目領主だったので「サンドイッチ伯爵」とも呼ばれていた。伯爵はギャンブル、特にトランプに夢中で、トランプ好きの友人を集めては朝から晩まで食事も忘れてゲームを続けた。彼の料理番たちは伯爵や客にせっかくおいしい料理を作っても、なかなか食べてもらえなく、何回も温めたり焼きなおしたりして、いつ終わるかわからないゲームのために夜中でも起きていなければならない。また伯爵も食事の度にゲームを中断するのを、忌ま忌ましく思っていた。そこで考えだされたのが今でいうサンドイッチである。薄く切ったパンのあいだに、いろいろな料理を挟んで、ゲームをしながらでも食べられるようにしたのが、伯爵や客たちに評判を博し、サンドイッチ家の名物となり、この料理の名が「サンドイッチ」として世界に知れ渡るようになった。
 ちなみにサンドイッチ伯爵はアメリカ独立戦争前夜のイギリスの海軍大臣を務めていて、貴族の立場を守ろうとするあまり、アメリカ独立肯定派をあからさまに侮辱し、これがもとで肯定派を煽り立ててしまい、のちにイギリスが独立戦争に負けた原因とまで言われるようになった人物でもある。
 現在、サンドイッチのパンの間には多種多様なものをはさんで食べるが、ポピュラーな組み合わせに「BLT」がある。これは「ベーコン・レタス・トマト」のことである。

作成 2004.05.25/更新 2004.05.25
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