0149.コンタクトレンズ
 世界初のコンタクトレンズは、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが1508年に考案したものであるといわれている。といっても、それは球状の容器に水を入れ、目をあけたままその中に顔を入れるというもの。コンタクトレンズのための実験ではなかったが、基本的な原理は現在のものと違いはない。現在でいうコンタクトレンズとしての原理を初めて発表したのはデカルトで、1636年のことである。
 コンタクトレンズとしての最初の発明は、1887年ごろにスイスの眼科医だったオーゲン・フィックが開発したものである。この時彼は「Eine kontactbrille」という著書の中で記述、これがコンタクトレンズの名前の由来となった。しかし当時レンズはガラスで作られていて、長時間の装着には不向きであった。
 後にプラスチックが登場、コンタクトレンズにもこの新素材が採用される。1937年にはウイリアム・フェインブルームがガラスとプラスチックの半合成レンズを作成、1940年にはオブリーグがアクリル樹脂製の全プラスチックレンズを作成した。これらは現在でいう「ハードコンタクトレンズ」と呼ばれるものである。
 ソフトコンタクトレンズはチェコの発明家オットー・ウィフテルレが1961年に開発、その特許をアメリカ特許開発協会に売却、1971年に販売が開始された。日本では1972年12月に販売の許可が下りている。
 ちなみにソフトコンタクトレンズを発明したウィフテルレは、他にも150以上の特許を取っている。プラハ大学化学科を卒業していて1942~43年にはナチス・ドイツのゲシュタポに投獄された経験もある。1990年には当時のチェコスロバキアの科学アカデミー総裁に任命され、1993年に名誉総裁となる。1998年8月18日、84歳で死去。

作成 2004.11.03/更新 2004.11.03
モノの歴史
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