0150.ちんすこう
 琉球銘菓の定番。「ちんすこう」の名前の由来は「珍しい菓子」とも「高価な菓子」ともいわれているが実際のところは不明。どちらにしても「すこう」が「菓子」を意味する。漢字では「金楚餻(糕))」と表記する。琉球王朝時代は王侯貴族だけの高価な食べものだった。
 ちんすこうが初めて登場したのは15世紀ごろで、そのモデルとなったのは中国風の蒸しカステラ「チールンコウ」であるといわれている。つまり、琉球王朝時代ちんすこうといえば蒸した菓子だった。当時の琉球は中国・日本両国の属国であり、両国の文化を吸収して琉球独自の文化を作り上げていった。このことは菓子文化においても当てはまる。
 それまで蒸し菓子だったちんすこうを、現在の焼き菓子のスタイルに変えたのは、現在のスタイルのちんすこうで有名な新垣(あらかき)菓子店の創業者・新垣家3代目の淑康である。1908(明治41)年、蒸し菓子だったちんすこうを試しにレンガの釜で焼いてみたのが始まりである。ちなみに新垣家初代の新垣筑登之淑規は、琉球王の尚灝・尚育・尚泰(17~19代)の3代に包丁役として仕えた人物でもある。

作成 2004.11.07/更新 2004.11.07
食べもの
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