0157.レストラン
 現在では一般的に西洋料理を食べることのできる店のことを指す。
 レストランというスタイルの食堂が誕生する前は、居酒屋やコーヒーハウス、焼肉料理や程度の店でしか外食はできなかった。
 1765年冬、フランスのM・ブーランジェがパリのプーリエ通に開業した「シャン・ドアゾー」がレストランスタイルの食堂の始まりである。この店の特製料理は、具だくさんの塩味の鶏肉スープで、店内には大理石張りのテーブルが置かれていた。店頭の看板にはラテン語で「胃に不満を持つ者(お腹のすいた人の意)はすべて我が店に来たれ、我は汝を十分に癒すべし」と書かれていた。これは聖書のマタイ11章の言葉をもじったものである。その中の「我は汝を十分に癒すべし(ラテン語でego vos restaurabo)」から、このスタイルの食堂のことを「レストラン(restaurant)」と呼ぶようになった。当時は客の都合の良い時間に行って食事ができる店がなかったので、彼の店は大いに繁盛。フランス革命までには、パリに100軒のレストランが誕生した。
 コント・ド・プロヴァンスの元シェフだったボーヴィリエは、1782年「グランド・タヴルヌ・ド・ロンドル」をパリに開業。それまで客が一緒のテーブルについて食事をしていたのに対し、世界で初めてセパレートタイプのテーブルを設置した。また、彼の店はサービスに徹底し、メニューには王侯貴族が食べていたようなものもあり、客が料理を気に召さないようであれば、別な料理を運ばせた。膨大な量のワインのストックの中から料理に合うものを提供するというサービスも徹底した。現在の「フランス料理店」の元祖といえるスタイルの店である。
 また、印刷されたメニューを初めて設置したのは、ニューヨークの「デルモニコ」という店で、1836年のことである。

作成 2004.11.18/更新 2004.11.18
モノの歴史
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