0166.知事・首相
■「知事」の語源
 「知事」の語源は、寺院で雑事や事務を取り扱う役職のことを指すサンスクリット語の「カルマ・ダーナ」の漢訳語からきている。中国では上座(じょうざ)・寺主(じしゅ)とともに各寺院を管理する三綱(さんごう)の一つとされていた。また唐代中期以降、寺院には都寺(つうす)・監寺(かんす)・副寺(ふうす)・維那(いな)・典座(てんぞ)・直歳(しつすい)の六つの知事が置かれ、それぞれ役割を分担しながらその職務を行なっていた。「知事」が州県の地方府の長官を指す言葉として用いられるようになったのは、宋代以降のことである。日本では明治維新の際、地方の行政単位について中国の制度を参考にしたため、都道府県の長を「知事」と呼ぶようになった。

■「首相」の語源
 「首席の宰相」の略。「宰相」という言葉は元来、古代中国秦・漢の時代に天子を補佐して政治を行う人物のことを指した。後世になり宰相が複数になると、その首席のものを「首相」または「首揆」と呼ぶようになった。宋の時代の『宋史』にもこの記述が見られる。明治時代の日本で内閣制度が始まると、内閣総理大臣のことを「首相」と呼ぶようになった。

作成 2004.12.24/更新 2004.12.24
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