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現在のボタンの原型は動物の骨や角を素材としたもので、古代のゲルマン世界であったといわれている。ギリシャ・ローマ世界ではゆったりした布をとめる、現在でいうブローチやバックルに近いものが使われていた。中世ヨーロッパでは骨や角でできた、単に開閉を目的とするボタンが一般的で、現在でいう「トッグル(ダッフルコートに使用されているスタイルのボタン)」と呼ばれるものだった。当時の文化先端地だったイスラム世界で用いられていたような金属製などのボタンといえば、一部の人の装飾用の贅沢品に過ぎないものであった。ルネッサンス以降、金銀宝石でできた、より贅沢な素材がボタンに用いられ、ボタンは工芸品・芸術品の域に達した。
イングランドのバーミンガムではメタルボタンの技術が開発され、軍需品として実用的なボタンが発達していった。一般市民の実用的な服装にもボタンが一般的に用いられるようになったのは1800年代の政治・産業革命以降、社会的日常生活が変化してからのことである。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、セルロイド・ベークライトなど、プラスチック系素材の発明によりボタンの加工が容易になり、現在ではこれらを素材とするボタンが広く一般的に用いられている。
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