「ありがとう」も「さようなら」もともに外国人にもよく知られている日本のあいさつである。その語源は以下の通り。
■「ありがとう」
「ありがたい」という言葉の古い言い方「ありがたし」がもとで、「ありがたく」→「ありがとう」と変わったものである。「ありがたし」の意味は「あることが難しい」「あり得ない」=「有り難い」ということで、本来感謝を表す言葉ではない。昔の人はあり得ないようなことが起こったときには、神仏の力によるものと信じ「ありがたし」と手を合わせた。そのとき心の中には感謝の気持ちも生まれ、神仏に感謝するという意味で「ありがたし」と使うようになった。そのためかつては現在のように気軽に用いるような言葉ではなかったが、時間とともに単なるお礼・感謝の言葉として用いられるようになった。
■「さようなら」
もとの形は「さようならば」で、「そうであるならば」という意味。「さようならば、おいとま申す」などといったのが、後の部分が略されて「さようなら」と使われるようになった。日本の挨拶言葉には、このように後の部分を略したものが多く、「ありがとう」や「どうも」などもそのひとつ。
|
|