日本を囲む海のなかで唯一のカタカナ文字のみの名を持つ海。アイヌやウイルタなど、オホーツク海周辺の先住民族の人々が何と呼んでいたかという記録はなく、和名も無いようである。「オホーツク」の名の由来は、ある都市の名前からきている。
サハリンよりさらに北、東部シベリア沿岸のオホタ川河口部にオホーツクという小さな都市がある。昔、この地の先住民エベンはオホタ川を彼らの言葉で「川」を意味する普通名詞からオカタ(okata)と呼んでいた。17世紀になりロシア人が入ってきてからは、オカタ川はロシア風に訛り、似た音を持つ語で「狩猟」を意味するオホタ(okhota・ロシア語表記охота)川と呼ばれるようになった。そして、その語尾にロシア語の地名接尾辞sk(ロシア語表記ск)を付け、「オホタ川の都市=オホーツク(Okhotsk・ロシア語表記Охотск)」という都市名にもなった。
オホタ川がまだオカタ川と呼ばれていた頃、コサック人はオカタ川が流入する海のことを「オカタ海」と呼んでいた。しかし川の名が「オホタ」に変化したのに伴い「オホーツク海(Sea
of Okhotsk・ロシア語表記Охотское море)」と改称された。本来この名称はオホーツク市付近の海域を指す語であったが、それが拡大して用いられるようになり、現在のようにシベリア大陸・カムチャツカ半島・千島列島・北海道・サハリン(樺太)に囲まれた海域全体を指す語として用いられるようになった。表面積約152万8000平方キロメートル・平均水深838メートル。水産資源の宝庫で、冬期は海面が氷結し流氷となって北海道までやってくることでも有名である。 |
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