北海道旭川市に位置する日本最北の動物園で、今や日本各地の観光客たちばかりでなく、世界各国の動物園関係者たちが視察に訪れるほどの人気を誇っている。
旭山動物園は1967(昭和42)年7月1日開園。初年度の入園者数は45万8208人。以後、毎年少しずつではあるが入園者数を増やし、1983(昭和58)年にはそれまで最高の59万7133人に達した。しかし、この年以降入園者数は減少、1994(平成6)年には動物たちのエキノコックス被害により8月27日より途中閉園するという事態が発生、入園者は激減し、1996(平成8)年度には過去最低の26万822人を記録、閉園寸前にまで追い込まれるという危機に直面した。
しかし旭山動物園のスタッフたちはここであきらめることはなかった。スタッフたちの「動物たちの本来の素晴らしさを伝えたい」という熱意により、1986(昭和61)年から始めた、飼育展示係による「ワンポイントガイド」、1987(昭和62)年から始めた「夜の動物園」に加え、1997(平成9)年の「ととりの村」の開設により、それまでの動物の姿かたちをただ見せるという「形態展示」から、動物本来の生き生きとした姿を見せる「行動展示」への転換を始めた。以後、「猛獣」「ペンギン」「アザラシ」「ホッキョクグマ」「オランウータン」など、どこの動物園でも普通に見られるような動物たちの本来の特性を研究し、その生態を上下左右あらゆる角度から見せる、工夫を凝らした施設を次々と建設。さらに1999(平成11)年度からは冬期間の開園も開始、ついに2004(平成16)年度には、7月・8月の月間入場者数が、東京の上野動物園を抜き日本一にまで達した。また同年11月20日には、それまで1974(昭和49)年度に札幌市の円山動物園が記録した、北海道内の動物園入場者年間最高人数120万7395人を30年ぶりに更新、その後も入園者数を着実に増やし、名実共に日本一の動物園にまで成長した。 |
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