0134.釧路町の難読地名
 北海道はアイヌ語地名に漢字を当てたものが多いため、難読地名の宝庫として知られている。その中でも釧路町の道道142号線(根室浜中釧路線・下地図緑の太線)は、きわめて難読地名の多いことで有名である。下の地図の1~23の地名とその由来を以下に挙げておく。

(昭文社・北海道道路地図より)

※クイズ形式にしてみました!「読み」の欄をドラッグすると正解を見ることができます
難読地名 読み 地名の由来(全てアイヌ語語源です)
又飯時 マタイトキ 海の瀬の荒いところ
宿徳内 シュクトクナイ エゾネギの群生している沢
嬰寄別 アッチョロベツ ニレの皮を漬けておく川  ※嬰=[隺契]とも([ ]内で1字)
昆布森 コンブモリ 昆布の浦
伏古 フシコ 古い村
幌内 ポロナイ 奥深い沢の川
来止臥 キトウシ きとびる(行者ニンニク)の群生しているところ
十町瀬 トマチセ エゾエンゴサクが広く群生している所
浦雲泊 ポントマリ 舟がかりができる小さな入江
10 跡永賀 アトエカ 海だったところ
11 冬窓床 ブイマ 海の中に立っている岩
12 初無敵 ソンテキ 沼のような静かな浦
13 入境学 ニコマナイ 川尻に流木の集まる川
14 賤夫向 セキネップ 石の崩れ落ちる禿山
15 分遣瀬 ワカチャラセ 水が滝となって落ちるところ
16 老者舞 オシャマップ 川尻に倉の形をした岩山があるところ
17 知方学 チポマナイ 川口に魚のたくさん集まるところ
18 去来牛 サルキウシ 葦の群生しているところ
19 尻羽岬 シレパミサキ 海中に突き出ている山の瀬
20 別尺泊 ベッシャクドマリ 陸岸の突出している舟がかりの入江
21 古番屋 フルバンヤ 川下の陸岸が丘になっているところ
22 仙鳳趾 センポウシ 小魚のたくさんいるところ
23 重蘭窮 チプランケウシ 舟をいつもおろすところ

 もともとこの地区は、1870(明治3)年以来、豊富な昆布を求めて主に福島県や新潟県から移住してきた移民によって繁栄した地域であった。しかし、断崖絶壁に囲まれた土地ゆえに集落ごとに陸の孤島になってしまい、さらには打ち寄せる波により陸地が浸食され、住む土地が水没してしまったという厳しい自然条件により、次第に人々がこの地から離れていき、現在は廃村になり地名だけ残ったという集落もある。
釧路町難読地名クイズ(釧路町観光博物館内)

作成 2004.09.05/更新 2004.09.05
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