0145.ガラナ
 「北海道限定」として知られている清涼飲料水。ガラナの実を蒸留したものに炭酸を入れて作られる。や函館(正確には北隣の七飯町)・小原商店の「コアップガラナ」や苫小牧市の丸善市町「ガラナエール」などが有名。
 「ガラナ」は学名をPaulinia Cupana Kunthといい、アマゾン川流域原産の房状の赤い小さな実をつける、ムクロジ科ガラナ属のつる状植物である。ガラナにはカフェインのほかガラニン(効果はカフェインに類似)が多く含まれており、アマゾンの先住民族たちのあいだで、エネルギー源として何世紀もの間重宝されていた。また、この実が通貨としても流通するほど貴重なものであったといわれている。インディオたちは祭りの際にこれを飲み、3日3晩踊り続ける。ブラジルでは現在でもポピュラーな飲料である。
 では、なぜガラナといえば「北海道」なのか?これには「コカコーラ」が大きく関係している。コカコーラが本格的に日本に上陸したのは1961(昭和36)年。ガラナはそのライバルとしてコカコーラ上陸の3年前に生産が開始された。やがてコカコーラ日本上陸となり、全国におけるガラナのシェアは、すべてコカコーラにその座を奪われてしまったが、北海道だけは事情が違っていた。コカコーラの北海道上陸は、日本上陸2年後の1963(昭和38)年。この2年のあいだにガラナが北海道にすっかり定着してしまったのである。そのため、現在でもガラナは北海道で根強い人気を保っているのである。
 ちなみに、昔ながらのガラナのビンは独特の形をしているが(右写真)、これもコカコーラに対抗していたため。コカコーラのビンは女性のくびれた形をしたスカートをモデルにしていることは有名だが、「コアップガラナ」のビンは京都の舞妓の立ち姿をイメージしてデザインされたものである。

作成 2004.10.24/更新 2004.10.24
北海道雑学
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