0006.回遊魚
沼五郎様 からの疑問
 私は日々不思議に思っている事があるんですけんども「回遊魚」っているでしょ?みんなが食べてるカツオとかサバとかイワシ、マグロなどでゴンス。
 人から聞いた話なんですが全ての魚は「眠る」そうなんですね。起きているように見えても眠る時は眼球に「薄い透明の膜」を張って寝てるらしいんです。しかしながらサバなどの回遊魚は常に泳いでないと死んでしまうので寝ている時でも泳いでると聞きました。

 これ本当ですか?不思議でゴンス。止まると死ぬ!なんて…。
 知っていたら教えて教えてクダシャリマセ。よろしくお願い致しますでゴンス。


たろうの回答
 魚ももちろん眠るが、まぶたがないために目は閉じない。まぶたを閉じる行為(まばたき)によって、眼球の表面に水分(涙)を補給し乾燥を防ぐことが、まぶたの主な役割である。よって、生涯水中で生活する魚類には、基本的にまぶたというものが存在しない。ただし、一部のサメ類には瞬膜(しゅんまく)で目を覆ったり、一部の硬骨魚類(ボラ・ニシンなど)には脂瞼(しけん)という透明の膜で目を保護するなど、目を「保護する」ためにまぶたのようなものを持っているものもいる。
 また、回遊魚は泳ぐことをやめると死んでしまう。これは、これらの魚に浮き袋がないためで、一度泳ぎをやめてしまうと沈んでしまうからである。また、自分が沈まないようにするため、時には時速100km以上もの高速で泳ぎ続けなければならないため、つねに莫大な量の酸素を取り入れ続けなければならない。そのため、回遊魚は口を開けながら海水を取り込み、それを普通の魚よりも大きめなエラを使って酸素を体内に取り入れている。
 そんな回遊魚でも睡眠は必要である。普通の魚ならば物陰でじっとしながら睡眠をとればよいが(目は開けたまま)、回遊魚はそうはいかない。彼らは起きているときよりも遅いスピードで泳ぎながら眠っている。
 寝ているときでさえ泳ぎ続けていると、疲労がたまってしまうのではないかという疑問が出るかもしれないが、そんなことはないらしい。カツオやマグロなどの回遊魚の身に多く含まれているアンセリン(筋肉エキスに含まれる)やカルノシンという物質が、これらの魚の疲労回復能力に影響しているのではないかという研究結果が報告されている。

投稿日 2004.10.15
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