0024.血液型判断
アルフォンヌ・ルイ・シュタインベック4世様 からの投稿雑学
 日本では良く貴方の血液型は?と聞かれることが多いですね。あの血液型による性格の「診断」は全くのデタラメと言っても過言ではありません。
 なぜなら、この血液型判断は単なる「統計」を出してみただけであって科学的根拠は有りません。この「血液型別性格判断」がおしゃべりのネタとして話されているのは日本だけ、なのですね。少し驚きましたか?
 日本では常識でも、一歩出るとこの日本人の常識は見事なまでにくつがえされる。外国へ行き「あなたのBlood typeは?」などと聞いてみたら外人さんは「ナゼそんな事を聞くの!?」とキョトンとされてしまうのである。
 ニューヨークで行われた街頭調査によると82パーセントの人が自分の血液型を『知らない』と答えているくらいです。尚、欧米には血液型占いはなく、占いの圧倒的主流は星座をもとにしたホロスコープである。
[参考文献:河出書房新社『雑学の鬼』]


たろうの補足
血液型の種類は約400種類。その中で血液型判断で用いられる血液型は「ABO式血液型」というもの。赤血球表面についている糖鎖の違いにより分類される。1901年11月14日、オーストリアの病理学者ランドシュタイナーが発見した。
血液型物質には赤血球や臓器に存在する脂溶性血液型物質(糖脂質)と唾液・胃液・精液・膣液・尿・卵巣嚢種などに存在する水溶性血液型物質(糖蛋白)の2種類ある。
ABO式血液型の判断材料にはH型(Humanの頭文字)物質・A型物質・B型物質の3種類が存在する。H型物質はすべての血液型の人が持っている物質で、このH型物質にA遺伝子の働きでN-アセチルガラクトサミンが付加されるとA型物質が、B遺伝子の働きによりD-ガラクトースが付加されるとB型物質が生じる。AB型の血液は、A型物質・B型物質の両方を持っている。O型はこれらとは違い、H型物質のみを有し、遺伝子によって別の糖鎖が付加されることがない。これらの糖鎖はグリコシルトランフェラーゼという酵素の働きにより合成されている。
A・B・O型の人のDNAの塩基配列の違いを調査したところ、O型は258番目の塩基が1つだけ欠けているためにDNA情報がずれてしまい、酵素活性をまったく持たないたんぱく質ができたこと、A型とB型では4つの塩基が変化したために4つのアミノ酸が置き換わり、酵素の特異性が替わったことが明らかになっている(1990年、ワシントン大学の箱守仙一郎博士らの調査に基づく)。

Hoshiyan様からの補足
日本人の血液占い好きには意外にも旧日本軍が関係している。元々はドイツで発見されて、白人にA型が多く、アフリカ・アジア人にB型が多いことから白人優位説を立証するために利用された。
それが日本に入ってくると、軍隊が組織の編成に利用しようと研究を始める。
 ●「機敏な運動に向くのは
O型B型
 ●「持続力があるのはA型と
AB型
 ●「射撃の成績が優れているのは
O型
と、いうような訳で満州事変に際しては、O型の兵士ばかりの部隊を作ったりした。これより、血液占いは日本に広ったようだ。ここで、面白いのは日本軍の分析では「懲罰者はAB型に少なく、B型に多い」とされていることだ。
 B型のHoshiyanには少々不満ではある。

…ご協力ありがとうございました(たろう)

投稿日 2004.12.19/更新日 2006.08.14
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