0036.12時と0時
Hoshiyan様 からの投稿雑学
 お昼の12時は「午後0時」か?「午前12時」か?「午後12時」か?、と尋ねられと答えに窮してしまう。
 午前と午後を定めた法律は1872(明治5)年公布された太政官布告337号のほかにはない。
これに従えば、「午前12時」が正しいことになる。 しかし「午前は正子(たろう注:いわゆる深夜12時)から正午まで」「午後は正午から正子まで」だから正午を1秒でも過ぎれば午後であるはずだ。だとすると、昼の12時01分は何と表現したらいいか分からなくなってしまう。
 太政官布告337号は、本来 改暦目的として定めた法律なので、午前・午後については詳しく触れていない。しかるに、この太政官布告337号を読んでも、夜の12時については「午後12時」なのか「午前0時」なのか釈然としない。
 NHKなどは昼の12時を「『午後0時』をお知らせします」とアナウンスしている。デジタル時計は「12:00pm」と表示している。鉄道などの交通系は基本的に24時間制だから、ありがたいことに迷うことはない。

たろうの補足
0時(0:00)という概念は日本特有のもの。たとえば正午~午後1時は、正しくは「午後12時台」と表現するのが世界標準。
太政官布告337号は本来、これまで日本で使われていた太陰太陽暦(天保壬寅暦)に替わり西洋式のグレゴリオ太陽暦を導入するために発せられたもの。ただし、この布告が発せられた時、400の倍数を除く100で割り切れる年は閏年としないというルールが抜けていたため、1898(明治31)年勅令第90号『閏年ニ関スル件』によりこの件を補足している。
現在の日本社会の通例では、正午~午後1時を、TV・ラジオ・新聞・電話の時報等では「午後0時」、法律を重んじる損害保険業界では「午前12時」、12時間式のデジタル時計のほとんどは「午後12時」と表している。また小学校低学年向け教科書では「1日は24時間で、午前と午後に分け、それぞれ0時から12時まで」と説明している。
また、たとえば“AM11:00”のように書くことがあるがこれは間違いで、“11:00a.m.”のように数字のあとに小文字に点を入れて表記するのが正しい表記法。ちなみにa.m.は“ante meridiem”、p.m.は“post meridiem”というラテン語をそれぞれ略したもの。

投稿日 2006.08.15
<0035  投稿雑学TOP  0037>

copyright (c) Hokkaido Zatsugaku Society