0043.暗闇に目が慣れる
Hoshiyan様 からの投稿雑学
 暗い部屋に入ると最初は何も見えないのに、段々周りが見えてくる。暗闇に目が慣れてくるわけだ。その「暗闇に目が慣れる」を、分子レベルで説明するとこうなる。
 網膜の中で光を吸収するのは「オプシン」に結合した「レチナール」という分子だ。オプシンとレチナールが結合した物質を「ロドプシン」という。光を受けるとレチナールは一瞬で分子構造を変え「見えた」という信号を視神経細胞に送り、オプシンから離れる。
 レチナールの分子が離れたロドプシンは休眠状態になる。やがてレチナールの分子は再び結合し光を吸収できる状態に戻る。明るいところでは何千兆もあるロドプシンの多くは休眠状態にある。
 暗闇にいると10分で10%が、30分で99%のレチナールがオプシンと結合し光を感じるられる状態になる。
 強いフラッシュなどを浴びるとロドプシンが、そこいらじゅう休眠してしまう。これは目が眩んだ状態だ。

たろうの補足
人間の目には明るさを識別する円柱状の「桿体細胞」と、明るいところで色彩を識別する円錐状の「錐体細胞」という、2種類の画像を認識する視細胞が存在する。ロドプシンは、このうち桿体細胞の方に含まれる。
人間の目は、いわゆる「可視光線(約380nm~780nm)」といわれる波長帯の光を認識し、その他の波長の光を識別できないが、他の動物では紫外線(約380nm以下の波長の光)や赤外線(約780nm以上の波長の光)を認識できるものもいる。
例えば、ミツバチは紫外線も「色」として認識することができる。そのかわり認識できるのは黄色の光までで、赤い光(約640~780nm)を色として認識することはできない。

投稿日 2006.08.26
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