0058.戦うカブトムシ
Hoshiyan様 からの投稿雑学
 カブトムシは餌場で、なぜ戦うのか?「そりゃ、生存競争の原理に基づき、最終的には子孫を残すためだろう」という意見が聞こえてきそうである。しかし、Hoshiyanには、そうは見えない。戦うことを、彼らは楽しんでいるように思えてならない。
【観察1】カブトムシのオス同志が餌場で、出くわした時は、その武器であるツノを振り回し、相手を投げ飛ばして勝敗が決する。
【観察2】同種でないクワガタやスズメバチであろうと、相手が挑発的な態度に出ると、やはり、ツノ振り回して相手に攻撃を仕掛ける。
【観察3】カブトムシのメスが無遠慮に近づいてくると、同種のメスであっても攻撃の手を緩めることはない。
【観察4】カブトムシのメスが静々と近づいてくると、オスは「さあ、どうぞ」とでも言うように餌場を譲り交尾を迫る。
【観察5】カブトムシのメスに、他のオスから切り取ったツノを頭部に接着し、オスに偽装する。その偽装したメスは静々と近づても、オスは攻撃することはなく仲良く、餌場を分け合う。
 以上のことから、カブトムシのオスが攻撃を仕掛けるかどうかは、相手の態度次第ということになる。相手がおとなしく近づいてくる場合は同種の雌雄や他種に、こだわらず餌場への侵入を許す。(まるで、ドラえもんのジャイアンのようである)
  「その行動だって子孫を残すためだろう」という見方もあるであろう。しかし、カブトムシやクワガタの仲間は、オスに大型のタイプと小型のタイプが存在し、小型のオスは餌場の戦いでメスを獲得することは不可能である。ところが、小型タイプも大型タイプと同じ程度、存在しているので、メスのオスを選択する基準は、餌場で戦いに勝つことではないと思われる。
 大型のオスが餌場に向かうのは午前10時くらいで、小型のオスはその時間を避けて、メスを求めて活動する。と、すれば、大型のオスはわざわざ午前10時に餌場と決めて、争う理由は何であろうか?
 やはり、戦いを楽しんでいるように、Hoshiyanには感じる。

たろうの補足
カブトムシの闘争心は強いが、逆にオオクワガタの性格はおとなしい。一方、ノコギリクワガタやミヤマクワガタは闘争心が強い。
兵庫県南あわじ市では、2005(平成17)年度より、カブトムシの日本最強決定戦「カブトムシK1グランプリ」が毎年夏に開催されている。第1回は市内小学生限定の企画だったが、第2回より日本全国の小学生が対象となった。生き物の大切さを子どもたちに体感してもらおうという趣旨のもと開催されているので、参加できるカブトムシは日本のカブトムシのみで、外来種の参加は禁止されている(第2回大会以降)。なお、主催者の「南あわじ市教育委員会生涯学習文化振興課」の話によると、「幼虫のときから自分で育てて、生き物の大切さを味わってほしい。そしてできるだけ自分で育てたカブトムシたちに参加してほしい」とのこと。
カブトムシK1グランプリ南あわじ市

投稿日 2007.02.25
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