0069.ミミズの日干し
Hoshiyan様 からの投稿雑学
 歩いているとミミズが芝生の上で日干しになって死んでいた。
 地中にいれば、こんな無残なことにならないのに…。
 「毎年、この時期ミミズが自殺する」という書き込みのあるサイトもある。さて、ミミズは自殺をするのだろうか?ミミズが自殺するように地上這い出すスチュエーションは大体こんな感じだ。
 暖かい季節の日中に雨が降る。その後、雨があがり太陽が顔を出し気温が上昇する。すると、地中では微生物の活動が一斉に始まり大量の酸素が消費される。すると地中のミミズは酸欠になり酸素を求めて地上に上がってくる訳だ。ミミズは酸素を得られものの今度は太陽の光にさらされて水分を失い日干しになってしまう。
 ミミズにとって夏場の雨は非常に危険な罠だ。

たろうの補足
ミミズの食料は土。その中の有機物や微生物、小動物を消化吸収し、不要な成分は粒状の糞として排泄される。その糞が、植物の生育に適した土壌が形成される。ちなみにその役割を最初に指摘したのは、『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィン。
さらにミミズは、土中の重金属や農薬などの薬剤を生物濃縮して体内に蓄積する。そのため、汚染土壌に生息するミミズを捕食した生物が中毒症状を起こすこともある。もちろんミミズにとっても毒であることに違いはないが、きわめて強い耐性を備えているため、ミミズを捕食した生物が死ぬことがあっても、ミミズ自身は死なないということもある。イギリスではこの生物濃縮を利用して、汚染された土壌の浄化を行っている。

投稿日 2007.07.21
<0068  投稿雑学TOP  0070>

copyright (c) Hokkaido Zatsugaku Society