0075.地上波アナログ放送
マスクメロン大佐様 からの疑問
 何故、2011年にはアナログテレビが見れない様になるんですかね?もし見れなくなると、処理に困るんじゃ?

たろうの回答
これは2001(平成13)年7月25日に施行された「電波法の一部を改正する法律(平成13年法律第48号)」を根拠とする。その中には「一定の要件に当てはまる周波数割当計画等の変更をする場合、一定の周波数の使用を10年以内に停止することを条件とし、無線設備変更の工事をしようとする者に対し、国が必要な援助を行う」という内容が盛り込まれている。
一見すると、アナログ放送から地上デジタル(以後地デジ)放送への移行とは無関係に思えるが、実は法律が施行された時点で、すでに「一定の要件に当てはまる周波数割当計画等」の中に地デジ移行に対する周波数割当の変更が予定されており、同じ法律内でそのために国による必要な援助や、電波利用料の使用、他の機関による移行業務の実施などが明記されており、当初から地デジ放送への移行を目的とした法律として制定されたといえる。
また変更前の周波数(TVチャンネルのこと)は、「10年以内に廃止」するとあり、これを根拠に、すでに計画されていた地デジへの移行は、必要な援助を受けることのできる10年以内、つまり同法施行日から10年後の2011(平成23)年7月24日までに完了、以後は地デジのみの放送というわけである。
基本的には今までのUHF(アナログ放送の13~62ch)アンテナさえあれば、あとは地デジ対応チューナーを買えば問題はない。しかし、電波塔の所在地が変わる地域ではアンテナの向きを変えなければならないことや、地デジチューナーを取り付けてもさらに情報設定が必要なこと、さらにはチューナー自体買えない世帯があることなど、多くの問題が残されている。チューナーを買えない低所得者や機械の操作に弱い人などが、急にテレビを見ることができなくなることも十分に予想される。
ちなみに、NTSCやPAL、SECAMといったアナログ放送の規格もいくつかあり、どの規格を利用しているかは国により異なる。日本ではNTSCを採用している。地デジの場合、大きく分けてアメリカ方式のATSC、ヨーロッパ方式のDVB-T、日本方式のISDB-Tの3つがある。中華人民共和国では独自の別規格が開発されている。
地デジ放送は全部で13のチャンネル(セグメント)に分けられ、そのうちの一つが携帯電話等の移動端末用に割り当てられており、「携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス」、略して「ワンセグ」として利用されている。

投稿日 2008.06.16
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