東京都庭園美術館から日比谷に向かいます。
地下鉄に乗って日比谷へ
都営三田線と営団地下鉄(当時)南北線の共用路線の白金台駅です。
2000年9月26日開業の新しい駅のため、開業当初よりホームドアがしっかりと設置されています。
隣の目黒駅で東急目黒線と相互接続していますが、この時向かった日比谷は、反対方向で都営三田線の駅になります。
日比谷の街は、もともと日比谷入江という海の入江でしたが、徳川家康が江戸に入城した際に埋め立てられ、埋立地は大名屋敷の土地として利用されてきました。
現在は日本を代表する高層ビル街となっています。
日比谷の名建築2選
三信ビルディング ※2007年解体
1929年に建てられた「三信ビルディング」というオフィスビルです。1955年に増築されています。
東京銀行集会所(現・東京銀行協会)や日本工業倶楽部(ファサード担当)と同じ松井貴太郎による設計です。1階から2階にかけて吹き抜けになっていましたが、戦前は天井に横道十二宮の星座が描かれていました。
終戦直後の1945年9月から1950年6月までは、GHQによってアメリカ軍第71通信隊・下士官兵宿舎として接収されていました。
建物の中には、終戦直後にハンバーガーやソフトクリームを伝えたことで有名なニューワールドサービスや、英国航空東京支店などが入っていました。ナベプロこと渡辺プロダクションも、創業時このビルにオフィスを置いていました。
戦前のままの形で残る貴重なオフィスビルとして長年親しまれていましたが、老朽化を原因に2007年に解体されていましました。
写真の道路の向かいにあった日比谷三井ビルディング(2011年解体)の敷地を含めた跡地に、2018年3月29日「東京ミッドタウン日比谷」が開業する予定です。
続いて3丁角となりの帝国ホテルへ行きます。
帝国ホテル東京
写真は帝国ホテルのロビーです。
帝国ホテルといえば、愛知県の明治村に移築復元された、フランク・ロイド・ライト設計のものが有名ですが、現在の建物は、高橋貞太郎の設計によるものです。
彼は川奈ホテルや上高地ホテル、髙島屋日本橋店などの設計でも知られていますが、この帝国ホテルの設計が、彼の最後の作品となってしまいました。
帝国ホテルは、明治外交の舞台となった鹿鳴館と密接な関係を持つホテルとして開業した(1880年)ことから、多くの海外著名人や国賓をもてなす場として、現在でも日本を代表するホテルとして活躍しています。
パシフィックセンチュリープレイス丸の内
東京駅八重洲口にあるパシフィックセンチュリープレイス丸の内で、高さ149.8mで地上32階、地下4階の超高層ビルとして2001年11月20日に完成しました。
この時は、3階から7階に位置するフォーシーズンズホテル丸の内東京のロビーで休憩しました。ホテルの開業が2002年10月15日なので、開業から約3週間後に訪れたことになります。
最後に東京駅へ向かいました。写真は東海道線電車の2階建てグリーン車を撮影したものです。右上奥には、先ほどのパシフィックセンチュリープレイス丸の内が見えます。
首都圏を走る2階建てグリーン車両は、1989年3月、東海道線東京-大船間に登場し、他の路線にも広まっていきました。
この旅行の最後の夜をすごすため、このまま友人宅へ向かいます。
翌日はいよいよ北海道へ帰ります。
2002.11.04
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