ひとくち雑学

タンスを一棹(さお)・二棹…と数えるのは、かつてタンスや長持(ながもち:衣服や調度品を入れて運ぶ長方形で蓋のついた大きな箱のこと)を、サオで担いでいたことの名残。

得票数たった1票で市長に当選できてしまった深刻な理由

 たった1票の得票だけで当選した市長候補者がいます。どうしてたった1票で当選できたのでしょう?

1票で当選した市長はコロンビアで誕生した

 1997年10月26日、コロンビアの国内で市長を決める選挙が行なわれました。

 北部メタ州のメセタス市で行なわれた選挙では、自由党所属のオルメス・ルシオ・プルガリン氏が、たった1票で当選した市長となりました。

 この選挙では、全部で2票が投じられましたが、そのうち1票が無効で、残る1票が、プルガリン氏に投じられたものてした。

 この時、この街の有権者の数は、6548人でした。

2票しか投票されなかった深刻な理由

 ところで、どうして6548人もの有権者がいたにもかかわらず、たった2票しか投票されなかったのでしょうか?

 これには、コロンビアの深刻な社会情勢が関係しています。

 コロンビアの中央選挙管理委員会によると、この時、左翼のゲリラ組織などが、地方選挙の妨害を訴えていました。

 そのため、地方を中心に、たくさんの有権者が、彼らがテロを起こすことを恐れ、投票を棄権してしまいました。

コロンビア国内全体ではどうだった?

 この時の地方選挙で投票したのは、全国で有権者登録されている2000万人あまりのうち、半分の約1000万人でした。

 また、20票未満の得票で市長に当選したのは、コロンビア国内全体で9人いました。

投稿者プロフィール

たろう
元学習塾講師。
雑学と街歩きについての記事を、主に書いています。
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