右側通行

 世界には車が右側を走る国と左側を通る国に分かれ、ヨーロッパ大陸では大抵の国が右側通行である。しかしそれらの国々もかつては左側通行が基本だった。日本の武士が刀を抜きやすいよう体の左側に差していたように、西洋の騎士たちも剣を左側に差していたためである。右側通行で歩くと刀剣同士がぶつかり合いすぐに決闘となってしまうため、自然と左側通行が基本となっていた。
 ただし、刀剣を左側に差すのは右利きの人の場合。ところが一時期ヨーロッパ大陸のほとんどを征服したナポレオンは、彼の筆跡などから左利きだったのではないかといわれている。左利きであったであろう彼にとって左側通行は大変不便。そのためか彼はヨーロッパ大陸全土の道を右側通行にするよう命じたという。ヨーロッパの多くの国に右側通行が多い理由は諸説あるが、これが一般的によくいわれている説である。そのためナポレオンに征服されなかったイギリスやかつての大英帝国の植民地では今でも左側通行であることが多い。
 ちなみにナポレオンに征服されたわけではないアメリカ合衆国が右側通行なのは、馬車の馬を操るムチを使うとき、どうしても右利きの人が多いと左側通行では対向車のムチとぶつかり合いやすくなるため、右側通行になったといわれている。
 なお飛行機や船舶の場合は右側通行で統一されている。


2009.09.15 作成

投稿者: たろう

京大合格を目指す学習塾教室長・40代独身。お嫁さん随時募集中。