ひとくち雑学

古代エジプトの「1秒」の基準は「カバが水面から顔を上げて、あたりを警戒するのに要する時間」。

厳重!江戸時代、銃はどのように管理されていた?

 日本は銃に関する規制が非常に厳しく、簡単に銃を持つことができない社会となっています。

 それでも、警察官や猟師など、仕事柄どうしても銃が持つ必要のある人がいます。

 そのため、規制が厳しいとはいっても、日本国内には何十万丁もの銃が存在しています。

 実は江戸時代も、同じように大量の銃がありました。では当時、そのたくさんの銃をどのように管理していたのでしょうか?

江戸時代の銃は、審査も管理も厳しかった

 江戸時代、銃は「持たせても大丈夫な人」を厳しく選んでいたそうです。銃の管理もかなり厳重に行われていました。

 水戸藩(現在の茨城県)では、銃を持っている猟師が亡くなると、いったん地元の豪農兼顔役で、10村ほどの庄屋を束ねていた「山横目(やまよこめ)」に預けられ、封印されました。

 しかし山横目が預かっているとはいえ、藩の郡奉行の許可がないと勝手に封印を解くこともできず、手入れするにも許可が必要でした。

 ついに、その銃を使う後継者が村から推薦されると、山横目は候補者のどのような人か調査を行います。

 候補者のふだんの生活の様子を見たり聞いたりして調べ、この人に銃を持たせても大丈夫かどうか、判断します。

 山横目が「この者に持たせても良い」と判断すると、秘密裏に郡奉行に報告し、この時点で初めて郡奉行から銃を持っても良いと、許可が出されることになっていました。

投稿者プロフィール

たろう
元学習塾講師。
雑学と街歩きについての記事を、主に書いています。
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