ひとくち雑学

白菜が日本で普及したのは明治時代に入ってから。
1875(明治8)年、清国から紹介されたことがあったが、当時は調理法が分からず普及しなかった。1894(明治27)年に起こった日清戦争のときに、清国を転戦していた日本兵が種を持ちかえりそれが普及した。

方程式の「方程」って何?

 「方程式」は、中学校1年生の数学で初めてその名前で勉強します。

 その時はあまり意識していなかったかもしれませんが、よく考えると方程式の「方程」ってなんだろう?と疑問に思いませんか?

 今回はその謎を解いていきたいと思います。

「方程」という言葉は昔の中国の数学書から

 実は「方程式」という言葉は、紀元前1世紀から紀元後2世紀に書かれたと考えられている中国の数学書『九章算術』から採られています。

 題名のとおり全部で9章あり、その中に246の問題が収められた、問題集形式の数学書です。唐の時代には教科書としても使われました。

 章ごとの中身を簡単に見てみましょう。

  1. 方田:38問。田畑の面積求める計算。分数の計算や図形の面積を求める計算、ユークリッド互除法について記されています。
  2. 粟米:46問。交換比率が違う商品の物々交換する際に必要な計算。比例の計算や不定方程式について記されています。
  3. 衰分:20問。納税や財産配分、利息の計算。数列の計算などが使われる場合もあります。
  4. 少広:24問。土地の測量で必要な計算について。平方根や立方根、辺の長さを求める計算が記されています。
  5. 商功:28問。土木工事や労働者の数、土砂の体積を求める計算が記されています。
  6. 均輸:28問。田畑から徴収した税を運ぶのに必要な計算。距離や日程、運送費に関係する計算が記されています。
  7. 盈不足:20問。いわゆる鶴亀算について。過不足を求める計算が記されています。
  8. 方程:18問。多元一次方程式の計算方法について。そのための負の数の計算のきまりについても記されています。
  9. 句股:24問。測量に必要な計算。三平方の定理(ピタゴラスの定理)について記されています。

 第8章が「方程」という題になっていて、そこから「方程式」という言葉が生まれました。「方」は比べること、「程」は大きさや量という意味です。

投稿者プロフィール

たろう
元学習塾講師。
雑学と街歩きについての記事を、主に書いています。
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次のうち、唯一県内に現存十二天守が2つあるのはどこ?

  • 香川県
  • 長野県
  • 愛媛県
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愛媛県

 江戸時代以前から現在まで残っている12の天守閣のうち、愛媛県には松山城と宇和島城の2つが残されています。
【現存十二天守】
 弘前城(青森)、松本城(長野)、丸岡城(福井)、犬山城(愛知)、彦根城(滋賀)、姫路城(兵庫)、備中松山城(岡山)、松江城(島根)、丸亀城(香川)、松山城(愛媛)、宇和島城(愛媛)、高知城(高知)
 なお、1940年代までは、さらに8つの天守が残っていましたが、水戸城・名古屋城・大垣城・和歌山城・岡山城・福山城・広島城は、1945年のアメリカ軍による空襲で損失、松前城は1949年に火災で焼失しました。

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