ひとくち雑学

「いわし(鰯)」はロシア語でも「イワシ(иваси)」という。

[04] 日高山脈を抜けて北海道の西へ

 釧路からどのルートをまわったのかよく覚えていませんが、写真を見る限りでは、朝に釧路に着いたあとは、夕方に日高の海を見ていました。

2003.05.01

 釧路方面から日高へ抜けるルートとして、襟裳岬付近を通るものがあります。

 しかし、襟裳岬まではかなり時間がかかるため、少し手前の山地に峠道をつくり、ある程度のショートカットがなされています。

十勝-日高間のショートカット・野塚トンネル

2003.05.01

 広尾町(十勝管内)と浦河町(日高管内)を結ぶ、全長4232mの野塚トンネルです。

 このトンネルの工事は難航し、1979年に工事が始まり1990年に貫通、開通は1997年9月25日と20年近くの歳月をかけて完成しています。

 この旅をした2003年当時、北海道でいちばん長い自動車道のトンネルでしたが、2011年2月2日、えりも町にえりも黄金トンネル(4941m)が、また、2011年10月29日には道東自動車道に穂別トンネル(4320m)が開通したため、現在では北海道で3番目に長い自動車道のトンネルとなっています。

 このトンネルを通ったのが午後4時半ごろで、冒頭の日高の海で夕日を眺めたのが夕方の6時半ごろです。2枚の写真の間に、およそ2時間の差があります。

 こうして、根室から釧路、十勝を通り、野塚トンネルを抜け、日高にやってきました。

 この日は、途中自宅近くを通過し、積丹半島を小樽側からまわり、道沿いの道の駅で車中泊しました。

北海道の西側に来ました

2003.05.02

 翌朝、前日の北海道の東の端とは反対側、北海道の西に位置する岩内町に来ました。

 写真の奥に見える建物は、北海道電力の泊原子力発電所です。

 1号機は1989年に運転が開始されました。2号機は1991年、3号機は2009年に運転が開始されています。

 陸側の入口のゲートは、原子炉のかなり手前にあります。さらに陸側は山に阻まれており、発電所の関係者ではない人間は、原子炉を間近に見ることができません。

 海側からも、かなり遠い位置でないと、原子炉を見ることができないほど、厳重に守られています。

ニセコ

2003.05.02

 岩内から内陸に入り、ニセコの道の駅まで来ました。

 ニセコという町の名前は、アイヌ語の「ニセイコアンペツ(峡谷にある川)」という意味からきています。このニセコアンペツ川の源流がある山が「ニセコアンヌプリ」です。

 ニセコ町は、1901年に真狩村(まっかりむら)から分かれて誕生した町で、当時は狩太(かりぶと)という地名でした。1964年にニセコ町と町名が変わり、1968年に狩太からニセコに駅名も変わりました。

 現在は1年をとおし、さまざまなレジャーを楽しめる有名なリゾート地となっています。

 いよいよ2003年大型連休の旅も終わりに近づきます。

2003.05.01-02

投稿者プロフィール

たろう
元学習塾講師。
雑学と街歩きについての記事を、主に書いています。
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